古いレースのウェディングドレス

結婚式にはいろいろな言い伝えがあります。
なかでも有名なのが、サムシングフォーと呼ばれるものです。
花嫁が結婚式当日に身につけるものに、4つの意味をもたせます。
サムシングニュー、サムシングオールド、サムシングブルー、サムシングボロウド。
順番に、新しいもの、古いもの、青いもの、借りたものを衣装にふくめると、幸せな結婚ができるといいます。
そんなの、迷信です。
もちろんそうなんですが、結婚を控えた花嫁はデリケートなもの。
私だって普段はぜんぜんそんなことを気にしないのに、結婚式にあたってはサムシングフォーを実行しました。
なかでも気にしたのは、サムシングオールドです。
もともとウェディングドレスに使いたかったものがあるのです。
それは古いレース。
祖母が若いころに来ていたレースのワンピースからとったものです。
うんと子どものころに祖母からもらい、ずっと大切にしていました。
いつか何かに使おうと思っていたのですが、その機会がなく、しまいっぱなしになっていました。
初めからウェディングドレスはオーダーにしようと決めていました。
私は小柄で、身長が146センチしかないのです。
自分の体型を考えると、レンタルではサイズやお直しの問題があるのは明らかでした。
そこで格安でオーダードレスを作ってくれるショップを探して、レースを持ち込みました。
最初のデザイナーさんには、難しいといわれました。
レース生地が足りないんです。
そもそも小柄だった祖母のワンピースからとったレースです。
たしかにドレスに部分付けするとしても、難しそうです。
そこをなんとかといってたら、奥から別のデザイナーさんが出てきました。
3人で相談していて、胸元のごくごく小さい部分になら生地が足りるんじゃないかということになりました。
ドレスは、エンパイアラインにしました。
ハイウェストで切り替えになっているタイプで、スカート部分はゆるいAライン。
裾にちいさいトレーンがついています。
祖母のレースは胸元に使ってもらいました。
採寸、試着を繰り返し、完成。
ふんわりしたパフスリーブと祖母のレースのクラシックな感じがぴったりです。
特に高いヒールをはきたくなかったので、まさしく私サイズの小さいウェディングドレスが出来上がりました。
そして、出来上がったドレスを受け取った時にうれしいサプライズが。
デザイナーさんがドレスとは別に出してくれた小さな箱がありました。
中にはレースのコサージュが入っています。
祖母のレースの残りを使って、コサージュを作ってくれたのです。
ありがたくて、思わず涙が出ました。
そのコサージュは、子供が生まれてからも入園式や入学式に使っています。
いつか娘にコサージュの由来を話してあげたいと思います。

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